中学受験を選択しない理由/勇気は必要？！～中学受験のデメリット～

01/21/2024

中学受験は、優れた学習環境や将来への希望として捉えられることがありますが、一方ではこの選択がされないことがあります。その理由を分析してみると、様々な要因が影響していることが分かります。

1.保護者自身が中学受験をしていない

近年では私立の中高一貫校や公立中高一貫校のニーズもあり、中学受験層が増えていますが、親が小学生の時代は現代ほど多くはなく、一部の都会の富裕層や超優秀な小学生が受験をするイメージでした。そのこともあり、保護者自身が中学受験を経験していない為、メリットを知らないことや、地元の公立中学校出身でその後の進路が順調に進んできた経験から、中学受験の必要さを感じないことがあります。

2.地域性の影響

中学受験は主に都市部で一般的ですが、都市部以外の地域では進学する中学が限られているので地元に適した学校が存在しています。また親も幼少の頃から地域に住み、納得する教育が受けられるという信頼感が、中学受験の選択肢がないというケースがあります。
また公立中高一貫中学の場合は、市外生の受験ができなかったり、受験ができたとしても合格しづらい設定をしている学校もあります。

3.経済的な負担

やはりこのことは重要な理由の一つにどうしてもなります。中学受験には学費や受験料、塾代などがかかります。これが家庭にとって大きな経済的負担となります。さらに複数の子供がいる場合には一層難しさが増します。経済的な事情が中学受験を断念せざるを得なくなることがあります。

4.地元の学校への信頼

中学受験を選ばない一因として、親が地域の公立学校に対して高い信頼を寄せている場合があります。地元の学校が充実した教育を提供できるという確信があれば、中学受験よりもそのまま進学する選択がされることがあります。

5.大学進学まで見据えて

中学受験をして中高一貫校でその高校に進学するより、中学受験はせずに高校受験をして進学する高校の方が、大学進学実績が実は高いという場合があります。その為、中学受験ではなく高校受験でしっかりと大学進学実績が高い高校を小学生のうちから目指すという考え方もあります。

6.学習スタイルへの不安

中学受験のプロセスが、ある子供にとってはストレスや負担となることがあります。性格や学習スタイルに合わない場合、中学受験は子供の心身に悪影響を及ぼす可能性があり、その結果として公立の進学を選ぶことがあります。

7.バランスの取れた教育環境への重視

中学受験に伴う厳しい学習環境が子供の精神的健康に悪影響を及ぼす可能性がも考えられます。学業ではなく、スポーツや趣味、人間関係の発達も大切にし、総合的なバランスを重視し、伸び伸びと小学校生活を送ってほしいと考える家庭では、中学受験を選ばないことがあります。

8.家族の状況

家庭の事情や親の仕事の都合も、中学受験を選ばない理由となります。
例えば、転勤が頻繁である場合や、家族全体でのライフスタイルが中学受験に適さない場合があります。

9.まとめ

上記のことなどが考えられます。
私自身は小学校時代や中学前半が劣等生でしたが、その後、自分自身が勉強の楽しさを感じて挽回ができたと思っている人間なので、自分の子供には中学受験の必要性を感じてはいません。

中学受験を選ばない家庭は決して珍しくはなく、単に進学方法の多様性だけでなく、個別の家庭状況や価値観の多様性を反映しています。子供たちが最適な環境で育つためには、一律な進学観念だけでなく、個々の状況に応じた選択が尊重されるべきでしょう。